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日常編 ―― L'Ordinaire:【硝子の写真機(マナ・スナップ)と熱を帯びる現像】

小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/10/17 📚 シリーズ: 『 カフェ・ド・レクリプス 』(Café de l'Éclipse) 📝 1,402文字 🤖 AI創作支援作品 ✅ 全年齢

あらすじ

一応ゴシックファンタジーものです。 ※この話は一般向けで書いてます。 【タイトル恥ずかしい?そんなん気にしません。 こーゆー好きが私は好き】 お願い。 「私とAIが共にたくさんの時間をかけ、こだわりを持って創り上げた大切な物語です。無断での転載や文章の加工(改変)はせず、マナーを守ってお楽しみください。」

本文

エレーヌ

 ――あぁ、思い出すだけでも、わたくしの心の中はこれ以上ないほどの幸福で満たされてしまいます。

 あの夜、完璧なお人形の顔のまま、どこか寂しげにミルキー・アクアマリンの瞳を微かに翳らせてしまった、その一瞬。

 それを見届けてくださったオーナーは、お洗濯が終わったばかりのフカフカな大きめパーカーの袖口を揺らしながら、しぶしぶとドレスに袖を通してくださった。

  「……もう、エレンのせいだからねっ。……エレンがそんなにシュンとするから、わたし、しぶしぶ着替えてあげたんだから」

 少しだけお顔を真っ赤にして、甘えるように投げかけられた八つ当たりの優しい毒。その絶対の信頼と尊い光を全身で受信したわたくしは、お人形でいることも忘れ、オーナーのお膝の上へとそっと静かに身を寄せ、しがみついたのでした。

 あの至福の夜を経て、わたくしの中に新しく、あまりにも贅沢な「趣味」が芽生えてしまったのは、決して偶然ではありません。

 ただお膝の上でぬくぬくと愛でられるだけでは、わたくしの奥底に眠る独占欲はもう、収まりきらなくなってしまったのです。

 わたくしのためにしぶしぶ着替えてくださる、あの世界で一番愛らしいオーナーの姿を、この硝子の瞳に焼き付けるだけではなく、永遠の形として誰にも見つからない場所へ仕舞い込みたい――。

 そんな熱い衝動に突き動かされ、わたくしは白蝶貝と真鍮細工の気品溢れる『マナ・スナップ1800』を手に入れました。

 そして今夜もまた、お兄様たちの騒がしい生活ノイズを百パーセントシャットアウトした、わたくしの秘匿されたドレスルームで、最高のお着替えと撮影の時間が始まろうとしているのです。

 大窓の向こうには、満月の光を浴びて青くきらめく夜の海が果てしなく広がっている。

 その絶対的な静寂に守られた空間で、オーナーは今、わたくしが手ずから仕立てたドールドレスへと、しぶしぶ着せ替えられていた。

 この異世界の文化とは全く異なる、オーナーが元の世界から持ってきたダボッとした大きめの白いもこもこパーカー。

 現代の匂いを残すそれを、わたくしの手で優しく、けれど確実に脱がせていく。

 露わになったその肩は驚くほどに華奢で、わたくしの手のひらで包み込めてしまえそうなほど、白く、ひどく儚い。

  「エレーヌにだけだから……」

 素直になれなくて、寂しがり屋のウサギのようにぷるぷると震えながら、オーナーの小さなお口から零れ落ちた、わたくしだけへの特別な許し。それは甘い毒のように、わたくしの感情を狂おしいほどに侵食していく。

 (――っ、……あ、オーナー……っ! 完璧です。言葉には出さず、ただ長く伸びた黒い前髪の隙間から、潤んだ青い宝石の瞳で『着せてほしい』と僅かな視線を湛えただけのわたくしの気持ちを、これほどまでに正確に察してくださるなんて。おねむの時にアルベリックお兄様へ胸元をトンと突いた時とも、大窓の影でジェラルドお兄様のルビー・ポートの髪をぎゅっと握りしめた時とも違う……。わたくしにだけ向けられた、あまりにも温かくて無防備な独占の熱量。ドレスの贅沢なレースの隙間でフルフルと震えているオーナーのその美しいお姿が、生存確認としてわたくしの薄い感情を最高に満たしていきます……)

 完璧なポーカーフェイスの裏側。わたくしの【心の声】だけは、これ以上ないほどに『ほくほく』とした最高の歓喜で満たされていた。

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作者について

みまち

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紅茶、珈琲、レモンが好き。【私がニヤニヤする物を置いております】

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