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小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/10/17 📚 シリーズ: 『 カフェ・ド・レクリプス 』(Café de l'Éclipse) 📝 756文字 ✅ 全年齢

あらすじ

<p> まずは、オーナーの潤んだ青い宝石の瞳を極限まで引き立てる、<strong>儚げなアクアマリンのドレス。</strong>胸元や袖口のフリルの縁取りに施した、写真機の真鍮細工と同じアンティーク・ゴールドの刺繍糸が、ファインダーの中で完璧な調和を持ってきらめいている。</p><p> 続いて、大窓の向こうの夜の海と対をなすような、<strong>深い重厚なフォレストグリーンのベロアドレス。</strong>微かに光るシャンパンゴールドのリネンフリルが、わたくしの漆黒のメイド服と並んだ際に最も美しいコントラストを描き、お兄様たちを絶対に踏み込ませない完璧な規律をオーナーの肌に纏わせていた。</

本文

 まずは、オーナーの潤んだ青い宝石の瞳を極限まで引き立てる、儚げなアクアマリンのドレス。胸元や袖口のフリルの縁取りに施した、写真機の真鍮細工と同じアンティーク・ゴールドの刺繍糸が、ファインダーの中で完璧な調和を持ってきらめいている。

 続いて、大窓の向こうの夜の海と対をなすような、深い重厚なフォレストグリーンのベロアドレス。微かに光るシャンパンゴールドのリネンフリルが、わたくしの漆黒のメイド服と並んだ際に最も美しいコントラストを描き、お兄様たちを絶対に踏み込ませない完璧な規律をオーナーの肌に纏わせていた。

 (――ふふ、ファインダーを覗き込んでいると、まるで中世の凍てつく庭園や、雪の降る異国の窓辺にオーナーが佇んでいるかのような美しい錯覚に陥ってしまいます……。いいえ、背景はあくまでわたくしの脳内が描くイメージ。ここは誰にも邪魔されない、わたくしだけの安全な別棟のドレスルーム。この絶対的な静寂のなかで、オーナーは今、わたくしの視線だけを浴びて震えていらっしゃるのです……)

そして最後は、写真機のレンズの精霊が放つ青白い光を最も幻想的に反射する、くすんだヴィクトリアン・アメジストのシルクシフォン。長い前髪の隙間から覗く瞳と、手元が隠れるほどの長い姫袖の紫が重なり合い、魔力を持たない脆い主が、まるで本物の最高傑作のお人形のように美しく完成されていく。

 (薄暗いお部屋でも失敗ゼロの自動補正魔法が、レンズの精霊と共に、オーナーの美しさを完璧に捉えてくれる……。この3着の特別なドレス姿のオーナーをマナ・スナップの写真機で一枚残らず切り取って、誰にも見つからない場所へ大切に仕舞い込んでしまいましょう……)

 カシャ、と静かなシャッター音が響くと同時に、写真機底から四角い魔導感光カードがニュッと滑り出てくる。

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作者について

みまち

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紅茶、珈琲、レモンが好き。【私がニヤニヤする物を置いております】

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