参

小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/10/27 📚 シリーズ: きまぐれまほろば夜行帖【本編】 📝 626文字 ✅ 全年齢

あらすじ

みみ視点 (ああ……もう、かわいい!)私は、飛び込んできた銀くんを受け止めた。

本文

みみ視点

(ああ……もう、かわいい!)

私は、飛び込んできた銀くんを受け止めた。

背中に腕を回す。

ふわふわの髪が頬に触れた。

あたたかな体温が伝わってくる。

銀くんが、安心したように身体を預けてくれる。

「……みみ、あったかい」

「銀くんもあったかいよぉ」

「……えへへ」

尻尾が、ふわりと揺れた。

私は、その頭をそっと撫でる。

(この子は、私が抱きしめると、こんなに嬉しそうにしてくれるんだね。)

私のところへ来てくれる。

甘えてくれる。

嬉しいと、ちゃんと伝えてくれる。

それが、たまらなく愛おしい。

(……もっと甘えてくれていいんだよ。)

心の中では、そう思っている。

遠慮なんてしなくていい。

ぎゅーしてほしければ、してほしいと言っていい。

ちゅーが嬉しかったら、もう一回ってお願いしてくれていい。

私は、銀くんのそんな気持ちを、できるだけ受け止めてあげたい。

……なのに。

「……みみぃ」

「なぁに?」

「……もうちょっと、ぎゅーして?」

(…………っ。)

私は、銀くんを抱きしめたまま固まった。

(してるよぉ。もうぎゅーしてるよぉ……!)

(なのに、どうしてそんなに嬉しそうに追加注文するのぉ……!)

もちろん、嫌じゃない。

むしろ、もっと抱きしめたい。

銀くんが甘えてくれることが嬉しい。

私の腕の中で安心してくれることが、何より嬉しい。

だからこそ、困る。

(この子、これからもっと甘え上手になったら、どうなっちゃうの……?)

私は、銀くんの頭に頬を寄せた。

(……かわいい。)

何度繰り返しても、足りなかった。

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作者について

みまち

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紅茶、珈琲、レモンが好き。【私がニヤニヤする物を置いております】

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