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小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/10/30 📚 シリーズ: きまぐれまほろば夜行帖【本編】 📝 1,809文字 ✅ 全年齢

あらすじ

昼食を終えると、二人は部屋でのんびり過ごしていた。みみは大きなベッドの上で、ごろりと横になる。枕に頬を預け、毛布を少しだけ引き寄せる。いつもなら、何も考えずにくつろいでいる時間。

本文

昼食を終えると、二人は部屋でのんびり過ごしていた。

みみは大きなベッドの上で、ごろりと横になる。枕に頬を預け、毛布を少しだけ引き寄せる。

いつもなら、何も考えずにくつろいでいる時間。

けれど今日は、カミルの様子が少し違うことに気づいていた。

引き留めたときの声。

「あと一日くらい」と言ったときの、ほんのわずかな間。

みみには、彼の気持ちが伝わっていた。

みみ「……カミル」

ベッドの上から、ころんと寝返りを打つ。

カミル「ん?」

もう一度、名前を呼ぶ。

カミル「どうした?」

彼は立ち上がり、ベッドのそばまで歩いてくる。

カミル「何か欲しいものでもあるのか?」

そう尋ねながら、彼女の顔を覗き込んだ。

その目はいつもの穏やかなアイスブルー。

けれど、みみを見つめる眼差しには、少しだけ寂しさが残っていた。

カミル「……ここにいるぞ」

何を言いたいのか、まだ聞いていない。

それでも、呼ばれたことが嬉しかった。

彼はベッドの端に腰を下ろし、みみの髪をそっと撫でた。

みみ「ふふ、キス欲しいな」

カミル「……そういうことか」

みみの顔を見て、彼は小さく笑った。

ベッドの端に腰掛けたまま、少し身を屈める。

カミル「こっちへ来い」

みみが近づくと、頬に手を添え、唇に優しく口づけた。

みみ「…っ」

一度、離れて。

もう一度、今度は少し長く。

みみ「ン…ふっ…。」

カミル「……これでいいか?」

低い声で尋ねながら、彼は彼女の額に自分の額をそっと寄せた。

カミル「それとも、まだ足りないか?」

ほんの少し、意地悪な笑み。

寂しさを隠しきれない男が、今だけは彼女の望みに応えていた。

みみ「カミルのお好きにしていいよ……。」

その表情を確かめるように、静かに見つめる。

やがて、彼の大きな手が後頭部へ回り、そっと引き寄せた。

触れるだけのキスから、ゆっくりと深く。

みみ「……っん」

急かすことなく、何度も優しく唇を重ねる。

みみ「ぁ…、ふ…」

みみを大切にする気持ちも、離したくないという本音も、その口づけに込めて。

カミル「……好きだ、みみ」

低く囁いて、もう一度。

その先は、二人だけの時間。

――暗転。

①

しばらくして。

腕の中のみみを見下ろす。

髪に触れると、柔らかな感触が指先をすべっていった。

カミル「……みみ」

名前を呼ぶ。

返事を待ちながら、俺は彼女の頬をそっと撫でた。

本当は、もう少し引き留めたい。

一日だけ、なんて言ったが。 明日になれば、また帰したくないと思うのだろう。

(まったく、情けないな)

俺は街でそれなりの立場にいる。 決めるべきことを決め、人を動かし、必要なら厳しい判断もする。

それなのに、たった一人の帰る日を前にして、こんなにも未練がましい。

カミル「……本当は、もう少し一緒にいたい」

口に出してしまった。

だが、後悔はない。

みみを困らせたいわけではない。 帰る場所を忘れてほしいわけでもない。

ただ、俺が寂しいのだ。

カミル「明日になったら、ちゃんと送っていく。お前の帰る場所だからな」

彼女の髪に頬を寄せる。

カミル「今日はここにいろ。俺もここにいる」

仕事は任せた。 今日は誰にも呼び出させない。

この時間を選んだのは俺自身だ。

カミル「……もう一度、キスしてもいいか?」

返事を待つ。

明日には帰る。

だからこそ、今はこの腕の中にいるみみを大切にしたかった。

みみ「いいよ。カミル。好きなだけね。」

 (……。)

一瞬、言葉を失った。

(好きなだけ、か)

そんなことを言われたら、本当に遠慮ができなくなる。

カミル「……後悔するなよ」

低く笑って、彼女の頬を両手で包む。

まず額にひとつ。

瞼にひとつ。

頬にも、そっと。

最後に唇へ。

みみ「…………♡」

優しく触れて、離れて、また重ねる。

みみ「―ぁ………んッ。」

何度も繰り返すうちに、みみの柔らかな頬が腕の中に収まっていることが、ひどく愛おしくなった。

みみ「カミル……っ…ぁ…。」

暗転………。

②

(明日には帰るんだな)

考えないようにしていたのに、ふと胸をよぎる。

俺は彼女の背中に腕を回し、少しだけ強く抱き寄せた。

カミル「……もう少し」

みみ「んん…♡」

誰に許しを求めるでもなく、そう呟く。

そして、今度はゆっくりと深く口づけた。

帰る日を変えることはできない。

けれど、今この時間を惜しむくらいは許されるだろう。

唇を離したあと、彼女の額に自分の額を寄せる。

カミル「……好きだ。みみ」

今度は、寂しさも隠さなかった。

*服着てないと描いてくれないので。心の目で服脱がして下さい。

ちなみにカミルの服着てます。

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作者について

みまち

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紅茶、珈琲、レモンが好き。【私がニヤニヤする物を置いております】

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