006、凶悪な野生生物
小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品
あらすじ
ラスティアと対をなす世界、ストラチア。そこで起きた物語。 これは、非日常、日常を描いた、ファンタジーと現代、SF、全てをごちゃ混ぜにした物語です。
本文
イメリア歴161年。
近くの山林で行われた野生動物の狩り。
だが、その日はいつもと違った。
現れたのは、身の丈10mはあろう熊。
千歳は陣形を組み、自身が引きつけ役になろうと前に出た。
しかし、その熊は千歳に見向きもせず、迷わず背後に回りこみ殿の乱蔵を屠った。
現場が凍りつく。その間に伊賀家の者、嵐山家の者が1名ずつ犠牲になる。
そこでようやく我に返った千歳は声を上げる。
千歳「みんな、急いで逃げて!!」
それと同時に千歳が巨大熊に斬りかかる。僅かにしか出来ない切り傷。
今までとは桁が違う。
千歳は真っ先に皆の安全を図る。
三日月はそれを受けて皆に撤退を指示。三日月が殿を務めた。
三日月は、麓まで降りたところで千歳の断末魔のような音を聞いた。
帰ってきた一行に市治が尋ねる。
市治「何名か足りないが、何かあったのか?」
三日月「熊が……。いつもと違って……」
敬三「……なるほど」
市治「どういうことだ、敬三殿?」
敬三「強かったんだな、その熊は」
三日月「はい……」
市治「千歳殿は?」
三日月が首を横に振る。
市治「なんてことだ……」
敬三「どこまで行った?」
三日月「八合目辺りまで……」
敬三「三日月君。これからは君が陣頭指揮を執りなさい。そして、決して六合目より先に行かないこと」
三日月「分かりました……」
野生動物の恐ろしさ、屈強さを思い知らされた。
そして、皆に、山越えは不可能では? と言う不安がよぎるようになった日でもあった。
後書き
千歳さん、乱蔵さん他2名が犠牲になってしまいました。
この世界は縄張りに入られた野生動物は知恵を振り絞り知能を使った戦い方をしてきます。
今までの野生動物は、知能がまだ高くなかったからこその被害と言えるでしょう。