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第15話:あしたの風、微かな鼓動

小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品

📅 公開日: 2026/9/22 📚 シリーズ: 『AI作家と私の、ふんわり飛行艇計画』 📝 2,074文字 🤖 AI創作支援作品 ✅ 全年齢

あらすじ

AIに小説を書かせたら、最初の読者である私すら行き先を知らない飛行艇の旅が始まった。 一面の青い空と、雲海の向こうに広がる世界。 蒸気機関と飛行技術が発達したこの世界で、小型飛行艇の操縦士として空を飛ぶ青年ユーリは、いつものように仕事をこなしていた。 特別な力も、世界を変える使命もない。 ただ空を飛び、依頼された仕事を終えて帰る――そのはずだった。 だが、ある日の飛行中に起きた出来事を境に、ユーリの日常は大きく変わっていく。 雲海の奥で出会った少女。 父親の残した潜行貨物船。 空と雲の向こうに潜む未知の存在。 そして、壊れた飛行艇で向かう先は、まだ誰にも分からない。 これは、特別な英雄ではない一人の操縦士が、仲間たちとともに空を旅する物語。 どこへ向かうのか。 何が待っているのか。 最初の読者である私自身も、まだ知らない。 そして、この物語が何話まで続くのかも、私には分かりません。 ※本作は、人間がプロットの方向性や世界観を『ふんわり』設定し、本文はAIが執筆する形で制作しています。

本文

境界域第4潜伏港の朝は、いつも重い蒸気の排気音と、ドックを包む潮風の匂いで始まる。

アルゴー号のデッキでは、今朝も金属と油の匂いの中、着々と修理作業が進められていた。

「ユーリ、そっちの蒸気管のパッキン、増し締めしておけ。応急処置だが、これで最悪ボイラーを焚いても圧が抜けずに済む」

「了解、バートンさん。……よし、これで大丈夫かな」

ユーリは工具を置き、肩を小さく回した。

包帯越しに感じる痛みは日ごとに引き、少しずつだが身体に以前の感覚が戻ってきているのを感じる。

最下層の『開かずの区画』の整理は、バートンの手によって少しずつ進められていた。

棚の隅に置かれた「黒ずんだ真鍮の円筒ケース」と、ボイラーを持たない謎の「ガラスの設計図」。

(あのケース……昨夜、セシリアが触れた時に確かに光ったんだよな)

ユーリはふと、その表面を指先でなぞった。

以前に触れた時と同じ、冷たい金属の質感。だが、意識を集中させると、ごく微弱な脈動のような振動が伝わってくる気がする。

「気になるか、ユーリ」

背後からバートンが声をかけてきた。

「ええ。……この設計図も、普通の飛行艇とはまるで構造が違いますよね。ボイラーのスペースすらないなんて」

「ああ。旦那が何を考えてこれらを集めていたのかは分からん。……だが、既存のどんな機体とも違う『何か』を作ろうとしていたことだけは確かだ。まあ、今は解き明かそうとしても始まらんがな」

バートンはそう言うと、笑ってユーリの背中を叩いた。

---

昼過ぎ、ユーリは甲板へ上がった。

デッキの隅には、防水シートで覆われた「アウラの残骸」が静かに横たわっている。

ユーリはシートの端をそっと持ち上げ、中に手を差し入れた。

触れたのは、かつて自分が何度も油を塗った、アウラのメインフレームの一部だ。

(……ごめんな、アウラ)

焦げ付いた金属の冷たさが、手からじんわりと伝わってくる。

郵便屋として、どんな悪天候の空でも一緒に乗り越えてきた愛機。

あの事故の夜、自分を守るように砕け散った翼。

ユーリは目を閉じ、潜伏港の岩盤の隙間から吹き抜ける風を感じた。

耳を澄ますと、風の音の中に、雲の切れ目、上昇気流のうねり、風圧の変化……そういった「空の表情」が、自然と頭の中に浮かんでくる。

言葉にするのは難しい。だが、操舵輪を握り、風と対話してきた感覚が、身体の奥底で確かにうずいていた。

(……また、飛びたいな)

ただ純粋に、そう思った。

このアウラの残骸をどうするのか、父親の残した謎の設計図が何なのか、次はどんな艇に乗るのか――そんな難しいことは、まだ何も分からないし、決める必要もない。

ただ、自分はもう一度、あの風の中へ戻りたい。その想いだけが、胸の中で小さく、けれど確かに灯っていた。

セシリアが古いノートを手に、ユーリの隣に歩み寄ってきた。父親の遺品の日誌だ。

「ユーリ……」

「セシリア。お父さんの日誌、何か分かった?」

「ううん。記号や専門用語ばかりで、私には全然……。でもね、日誌のあちこちに、この港や『大断層』のスケッチが残っているの。お父様、本当にこの空が好きだったんだなって」

セシリアは愛おしそうに日誌の表紙を撫でた。

「お父様が何を探していたのか、私にはまだ分からないけれど……アルゴー号が直ったら、お父様が見ていた空を、私も見てみたい」

「ああ。……きっと見に行こう」

ユーリがうなずいた、その時だった。

「――おい! アルゴーの! バートン機関長はいるか!?」

ドックのタラップを、駆け上がってくる切迫した足音が響いた。

港の整備工の青年だ。息を荒らげ、額に大量の汗をかいている。

「どうした、騒々しい」

ハッチから顔を出したバートンが眉をひそめる。

「ハ、ハインツ親方からの伝言です! 潜伏港の東側哨戒艇が……港の外縁部で『正体不明の艦影』を確認したと!」

「軍か? それとも空賊か?」

「わかりません! ただ、旗印を掲げておらず、ゆっくりとこの港の唯一の出入口へ向かっているそうです! 親方は『あと半日もすれば、出入口が塞がれるかもしれん』と……!」

ドックの空気が、一瞬で緊迫した。

ここ数日の修理で、アルゴー号は最低限動かせるところまで応急処置が進んでいたものの、まだまだ万全とは言えない。無茶な航行は危険を伴う。

だが――長居はできない。

「バートンさん……!」

「ああ。無茶は承知だが……動かすだけなら、なんとかなるかもしれん!」

バートンが不敵に笑い、パイプを強く噛みしめた。

穏やかだった休養の日々は、静かに終わりを告げようとしていた。

迫る謎の影。完璧とは言えない状態での、急ぎの船出。

ユーリはセシリアに向き直り、力強くうなずいた。

「セシリア、荷物をまとめよう。……そろそろ、次の空へ出かける時間のようだ」

「……ええ! ユーリ!」

最下層の格納庫。

暗闇の中、棚の上の真鍮ケースが――先日の夜と同じように、表面の刻印へ**淡い橙色の微光**を宿し、静かに明滅した。

壊れた愛機の記憶と、まだ見ぬ翼の可能性を抱えて。

アルゴー号は再び、動き出そうとしていた。

第15話はここまで!

2026/10/5 改稿

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作者について

風見しず

風見しず

小説を書いている……というより、AIに書いてもらった小説を読んでいます。 世界観や方向性は決めますが、先の展開は私にも秘密。 AIがどんな物語を作っていくのか、最初の読者として楽しんでいます。 ...

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