017、月の名を冠する者
小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品
あらすじ
第6次世界と対をなす第4次世界「ストラチア」。 この地で繰り広げられるヒューマンドラマを中心に描いていきます。
本文
イメリア歴485年。
朱雀領の時空のゆがみ前。二人の男が現れた。
満月「なあ、新月。流刑と聞いてもっと荒れ果てた土地を想像していたんだが……」
新月「うむ、言いたいことは分かるぞ、満月。どう見ても、平和な漁村だからな」
辺りを見渡す男二人、月代満月と月代新月は不思議そうにその漁村、朱雀領を見る。
吾郎「おや? 見ない顔だね。どこから来たんだい?」
神楽吾郎が二人に気づいて駆け寄る。
二人は軽く手を上げて事情を説明する。
満月「私たち兄弟は月代と言う。私は満月。こちらは」
新月「弟の新月だ」
吾郎「満月さんに新月さんね。皆さんもどこからか流されてきたんかい?」
満月「ああ、そうだな」
吾郎「そりゃあ大変だったね。ちょっと待ってな、領主さんに知らせてくるから」
新月「お心遣い感謝する」
吾郎「良いってことよ」
吾郎は走って領内へ消えていった。
風雲「満月さん、新月さん。ようこそ、朱雀領へ。私は領主の坂下風雲です。事情はおありでしょうが、まずは歓迎しますぞ」
満月「ふふふ、ここは優しい国ですね」
風雲「平和な暮らしが出来ていると思っている。領民皆協力的だからな」
新月「私たちも何か貢献したいですね」
風雲「ご無理はなさらずに。でも、貢献したい気持ちは嬉しいですよ」
満月「そうだなあ。俺は剣の腕なら中々悪くないと思ってる」
風雲「ほほう。剣術が得意で?」
満月「月代流剣術師範をしておる」
風雲「おお、それは腕前が高そうですな」
新月「私は師範代だが、どちらかというと魔法の方が得意だな。氷、雷属性が得意だ」
風雲「氷と雷属性ですか。朱雀領にはない属性ですね」
新月「そうなのか?」
風雲「なにせ、エルフから習ったのは四大属性の火、水、風、土だけゆえ。氷と雷は初耳です」
新月「それならお役に立てそうだ」
風雲「お二人とも、来て早々に活躍の場が生まれそうですね。領主として嬉しい限りです」
新たにやってきた月代家の二人。
彼らはすぐに打ち解け、朱雀領の一因となりました。
余談ですが、二人は領の女性に一目惚れして、口説いた結果すぐに結婚したのだとか。
後書き
新たにやってきた月代満月と月代新月さん! 彼らも今までに無い能力を持った二人ですね。
満月は我流が多い朱雀領では珍しい、流派が存在する剣術です。その煌めくような剣閃は月を連想させてくれます。
新月は魔法使いとして、今までに無い属性を得意とした人です。
後にこの世界の基礎となる六属性の残り二つを伝来した人ですね。
作品統計
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