018、王国最初の危機
小説投稿サイト「あいぺん」に投稿された作品
あらすじ
第6次世界と対をなす第4次世界「ストラチア」。 この地で繰り広げられるヒューマンドラマを中心に描いていきます。
本文
イメリア歴486年4月。北西大陸西部。
時空のゆがみから沢山の人々が出てきた。
そのうちの一人、身なりが豪華で一目見て王様と分かる男、フェルナンド・T・A・セントビアは側近のリシャビエル・ラスティアに話しかける。
フェルナンド「どう見る?」
リシャビエル「現在地は草原ですが、狭く、周囲は森で囲まれています。森林の開拓が必要かと。また、数名の大工がいますので、伐採した木を利用して住居を作ることが先決だと思います」
フェルナンド「分かった。皆の者! よく聞け!」
兵や人々が一斉に王を見る。
フェルナンド「これより、森林を切り拓く。兵は木々を伐採し、大工はそれらを使い仮の住居を作れ!」
喚声を上げる人々。
リシャビエル「総員、行動開始!」
端の方から木々を伐採していると、体躯が3m程の虎が近づいてきた。
兵達は警戒しながら包囲する。
リシャビエル「慎重に対応せよ。正面の者は盾を使い攻撃を防げ。背後の者が槍で突くんだ」
虎は兵をじっと見て、大きな咆哮を上げる。
リシャビエル「怯むな! かかれ!」
兵達が作戦通り虎を追い詰める。
しかし、事態は急変する。
兵達を囲うように、3匹の虎が救援に駆けつけたのだ!
その内の一匹は体躯が10mを超える巨大な大虎だった。
兵達が動揺する。
リシャビエル「落ち着け! 総員直ちに撤退せよ! 盾兵が殿を務め速やかにこの場から離れるんだ!」
兵達は動揺しながらも指示に従い行動する。
だが、大虎は敗走する兵の中に突っ込んで次々と辺りを血に染めていく。
リシャビエル「ま、まずい! 皆、全力で敗走せよ! 撤退ではない、敗走だ!」
兵達は死にものぐるいで逃げ回った。
この襲撃で、8人の兵が命を落とし、10人が負傷した。
後書き
フェルナンド達は森を切り開こうとしたのは良かったのですが、虎をあなどって狩ろうとしたのが今回の被害に繋がりました。
朱雀領の大熊と同じで、この森の主が件の大虎です。
大虎は知恵も高く、どこを攻めれば良いかをしっかりと分かって襲っています。
リシャビエルはまさか虎がライオンのように群れで狩りをするとは思わず、敗北しました。