誤字はAIに拾わせて、文体は自分で決める
あいぺんの誤字脱字チェック・リライト・展開/圧縮
書き終えた本文を読み返して、誤字を探す。一文が長すぎる気がして、削る。逆に、場面が薄いので足す。この三つの作業を、あいぺんの執筆画面は AI に手伝わせることができます。
ただし、どれも「AI が勝手に本文を書き換える」道具ではありません。誤字は指摘が出て、採用するかを一つずつ自分で決めます。リライトと展開/圧縮は、選んだ範囲だけを対象に、結果を見てから「適用」を押します。この記事では、その三つの場所と、できること・できないことをまとめます。
入口は執筆画面の左下、「誤字脱字チェック」のボタンです。

誤字脱字チェック
本文を書いた状態で「誤字脱字チェック」を押すと、右側に「校正 結果」が開き、指摘が一件ずつ並びます。左が本文にある語、矢印の右が直した語です。
拾うのは、誤字、文字の抜け、文字の重複、同音異義語の変換ミスです。漢字とひらがなの使い分け、送り仮名のゆれ、口語表現、句読点の打ち方、文体の改善には触れません。「拾わない」と決めてあるので、作風を平準化する方向の指摘は出てきません。
小説向けの工夫がひとつあります。チェックの前に本文から人名・地名・組織名などの固有名詞を拾い出して「誤字ではない」として渡すので、造語や名前が片っ端から誤字扱いになることを避けています。一方で、登場人物の名前と一文字だけ違う語は、固有名詞ではなく書き間違いの候補として扱われます。
一度に見られるのは7万文字までで、これは本文の上限と同じです。

指摘の直し方は三つ
指摘を押すと小さな窓が開きます。上の「「…」に修正」を押せば提案どおりに直ります。提案と違う直し方をしたいときは「または自分で指示して修正」に「もっとフォーマルな表現に」のような指示を書いて実行します(100文字まで)。指摘そのものが余計なら「この指摘を無視」です。右上の「採用」は、提案どおりに直す近道です。
本文は指摘を採用したときにだけ変わります。チェックを走らせただけでは、一文字も変わりません。

リライト
本文の中で3文字以上を選ぶと、選んだ範囲のすぐ下に「リライト」「変換」の小さなボタンが浮きます。対象になるのは選んだ範囲だけで、500文字までです。

「リライト」を押すと、選んだ文と「プリセット」「自由指示」のタブが出ます。プリセットは7つ。感情的に、簡潔に、詳細に、格式高く、カジュアル、ドラマチック、詩的に。押した瞬間に書き換えが始まります。

「自由指示」は、200文字までの自分の言葉で頼むタブです。例として置いてあるのは「敬語にしつつ主人公のタメ口は残す」。プリセットでは言い切れない、この作品だけの条件はこちらに書きます。

結果は「結果:」の欄に出ます。気に入れば「適用」で、選んでいた範囲がその文に置き換わります。違うと思えば「別の指示」で頼み直せます。適用するまで本文は変わりません。
上の例では「波が防波堤にぶつかって、細かい飛沫が制服の肩を濡らした。」を「簡潔に」で書き換えて、「波が防波堤を叩き、細かな飛沫が制服の肩を濡らした。」が返ってきました。短くはなりましたが、これを採るかどうかは書き手が決めることです。

展開/圧縮(変換)
同じ小さなボタンの「変換」は、長さを変える道具です。「拡張」なら1.5倍・2倍・3倍、「縮小」なら4分の3・2分の1・3分の1。ボタンには「変換 → 約56文字」のように、出来上がりの目安の文字数が出ます。
「文体維持」「トーン維持」は初めからオンです。長さを変えるときに文体まで変わってしまうのを防ぐためのもので、選んだ範囲の前後200文字も文脈として一緒に渡されます。これもリライトと同じく500文字までで、結果を見てから適用します。

スマホでは
画面幅が狭いときは、下のバーの左側にある校正のアイコンが「誤字脱字チェック」の代わりです。

文字を選ぶと浮くバーの右端、回る矢印がリライト、上下の矢印が展開/圧縮です。太字・色・ルビ・書式クリアと同じ並びに入っています。

回数と料金
誤字脱字チェックは、ひとり月50回まで使えます。ボタンの横に「今後のアップデートで上限回数を引き上げる可能性があります」とあるのは、この回数のことです。リライトと展開/圧縮も含めて、どれも Pen(あいぺんのポイント)は消費しません。
よくある質問
指摘が一件も出ないことがあります
誤字・脱字・重複・変換ミスに絞って見ているので、それらが無ければ空で返ります。文体や表記ゆれの指摘を期待して押すと、何も出ません。
造語が誤字扱いされます
本文から固有名詞を拾う手順が先に走りますが、100語までなので、名前の多い作品では取りこぼすことがあります。その指摘は「この指摘を無視」で流してください。
リライトの結果が本文に入りません
「適用」を押すまで本文は変わりません。窓を閉じると結果は消えます。
一人称を三人称に直せますか
そういう専用の機能はありません。「自由指示」に書いて試すことはできますが、500文字ずつです。
おわりに
誤字を探す目と、文体を決める目は、別のものだと思っています。前者は AI に任せられる。後者は任せられない。あいぺんの三つの道具は、その線の引き方で作ってあります。